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先物取引被害事件とその解決法
1 先物取引とは
先物取引とは,将来の一定時期に物を受け渡しすることを約束して,その価格を現時点で決める取引のことをいいます。
わが国で行われている先物取引には,原油,大豆,金などの商品を取引する「商品先物取引」のほか,株式その他の有価証券に関する先物取引,金利や通貨に関する先物取引などがあるほか,国内市場か海外市場かの区別,通常の先物取引と指数・オプション取引の区別など,さらに細かい種類があります。
近年は「外国為替証拠金取引」などといった取引もよく耳にしますが,これも先物取引の一種です。なぜ「先物取引」といった取引が行われるかについては,一般には以下のように説明されます。
「Aさんは,秋田県内で米を栽培している農家であるが,米の収穫量は毎年の天候により不安定であり,生活も安定しない。そこで,米の先物取引により,Aさんの田んぼから通常取れる1年分のお米(順調に収穫できた場合には1000万円相当になる)を,投資家Bさんが凶作になるリスクを考慮して例えば800万円くらいで買い取れば,Aさんの収入は天候に左右されずに安定する。Bさんが買い取った米に関する権利については,商品取引所で自由に売買できるようにすれば,Bさんも買い取った権利をいつでもお金に変えられるし,実際に米を買い取ることの出来ない一般投資家も取引に参加することができ,その結果市場原理により適正な価格が形成される。」
先物取引は,このような建前のもとに法律上公認されており,商品の先物取引については「商品取引所法」や「商品ファンド法」など,有価証券の先物取引については「証券取引法」,金利や為替の先物取引については「金融先物取引法」の規制のもとに行われています。
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